私とGB350sとの馴れ初め

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Bike

はじめに

今回は私がどのようにして超品薄状態(2023.3時点)のバイク『GB350s』と出会ったのか。その運命的な出会いから、私の手元にやって来るまでの一部始終を、物語風に綴っていこうと思います。

あくまで単なる個人の自己満ストーリーだという事をご理解の上、暖かい気持ちでご覧いただければ幸いです(笑)

憧れ

私は現在41歳。本厄アラフォー真っ只中の一人。

そんな私はひょんな事からバイクに興味を持った。

それまでバイクには興味もなく、乗ったことがあるのは大学時代のスクーターくらい。バイクの知識などまるでなかった。

そんな私がバイクに興味を持ち、一番最初に興味を持ったカテゴリが『ネオレトロ』『ネオクラシック』だった。

体が割と大柄な部類に入る私は、頭の中ではハーレーのようなアメリカンバイクも良いなぁと思っていたが、実際色んなバイクを調べるに連れて、どんどんと『ネオレトロ』『ネオクラシック』と呼ばれる車種に魅了されていった。

そんな私が一番に心を惹かれたのがHONDAの『GB350』シリーズだった。

一番惹かれたのはなんせ見た目。カッコいい以外の何物でもない。

それに『ネオレトロ』だけあって、昔ながらの佇まいに最新の機能がついている事にも心が踊った。

エンジンの音も単気筒が奏でる素敵なベース音がたまらない。

価格もお手頃のように感じ、私にとってGB350は、まさに非の打ち所がないパーフェクトバイクだった。

しかし、色々調べていくと2022年11月生産分から「令和2年排出ガス規制」が適用される影響で注文は不可。しかも元々人気車種とあり完全に品薄状態。

中古車ショップやネットを探せば、定価に10数万、ひどい時には数十万円金額が上乗せされた価格で売られている有様だ。

「あぁ、ただの憧れで終わっちゃうのかな…。」

そんな思いと共に時は過ぎていった。

出会い

運命は突然動き出した。

2023年3月某日…、この日私は興味本位でフラリと市内のホンダドリームに立ち寄った。

そう、ホントになんの気なく。

店内に入るなり、すぐさま店員さんが接客にいらっしゃいました。

店員さん
店員さん

いらっしゃいませ!今日は何かお探しの車種がおありでしたか?

自分
自分

いやぁ、色んな車種を見てみたいなぁと思って。

なるほどぉ、ちなみにどんな形がお好きなんですか??

ん~、GB350が当初からすごく好きで…でも受注停止中なんですよね?再開の目処とか無いんですかねぇ?

GB350は“受注停止中”と言うより“生産中止”なんです。なので新車ではもう手に入らないんです…。

えぇー!ユーロ5(欧州排ガス規制)適合の為に“一時停止”じゃないんですね…。

はい、違うんですよぉ。

とまぁ、こんな感じのやり取りを交わした。

その話を聞いて残念に思いながらも、GB350が2023.3月現在、猛烈に手に入りにくいという状況は知っていたので、「まぁ仕方ないか。」と思いながら、せっかくの機会なので店員さんに色んな車種の紹介を受けながら、自分に合うバイクの形についてアドバイスを貰っていた。

CB650Rや250R。レブル1100、CB400FOUR、NC750Xと、色んな車種に跨らせてもらい、182cm72kgの私の体にフィットしやすい車種や、その判断基準なんかを丁寧に教えてくれた。

CB650R
CB250R
CB400 FOUR
Rebel 1100
NC750X

結局私の体型を考えると、圧倒的にCB400FOURが跨りやすかった…(多分、大多数がそう感じるんだろう。)

NC750Xも非常に乗りやすかったが、根っから丸目のバイクに憧れを持っている私としては、どうにもストライクゾーンに入ってこないのが正直なところ。

で、「どうせ手に入らないだろう。」と諦めていたGBには跨る事もなく、「そろそろ帰ろうかなぁ…」と思い、最後に店員さんに「GBがあったらねぇ…」と何気なく告げた時、店員さんから驚きの提案が飛び出した。

あのぉー、もしかしたらなんですけど、県内にあるうちの会社の他店舗にGBの在庫が後三台だけあるかもしれないんですけど、もし良かったら聞いてみましょうか??

と。

「え、なんでこのタイミングなん?」

とは思いながらも、気が付けば私は頭よりも先に口が動いてしまっていた。

はい。お願いします

と。(笑)

こうして私は、呆気なくも運命的にGB350との出会いを果たしたのだった。

動揺と興奮

とんでもない一歩を踏み出した事を感じながら、でもここで引き返したら千載一遇を逃す事になると思い、私は半ば震えながら話を進めた。

在庫が残っていたのは下の写真のタイプがそれぞれ一台ずつ。

①GB350 レッド
②GB350S ブラック
③GB350S マッドグレー

価格は①のGB350は定価¥550,000。しかしマフラーをカスタムしてあるため、もう少し高くなるそう。②、③は同額。定価通りの¥594,000だそうだ。

一瞬迷ったが、元々フォルムや色が好みだった③。GB350S(パールディープマッドグレー)を私は選択し、結果的にその車両を無事確保して頂いた。

HONDA 公式HPより

「え?こんな呆気なく手に入っていいの?」そう思った。

それと同時にまだ教習所にも通っていないのに、バイク購入の話を着々と進めている自分に呆れつつも、ワクワクが止まらない…。

中古車市場が稀に見る高騰を示す中、既に数万キロ走っていて、まぁそこそこに気に入っている中古車を買うのか。

はたまた、一目見た時から惚れ込んで、且つ巷でも大人気なGB350を云10万円上乗せのプレミア?価格ではなく、定価で買うのか…。

答えはもう決まったも同然だった…

「何がなんでもここでGB350を買う!」

そう思って、我が家の財務大臣には何の許可も取っていないまま話は進んだ。

あれよあれよと面白い程に進んだ。

自分の中で「やべー事してるぞ、俺…。」という罪の意識はありながらも、不思議な事に一切引き返そうとは思わなかった…。

「絶対に何とかなる!」そう思った。

ちなみに根拠は何も無い。(笑)

ただ間違いなく言えるのは、私から猛烈な勢いでアドレナリンが噴き出していただろうということだ。

契り…

そんなこんなで、あっという間に『見積書』が完成した。

見積書が出てきて値引きを交渉してみたが、「車体からの値引きは出来ないんです。データ上で全て上から見られてるので…オプションからならある程度頑張れもするんですが…」と断られた。

本当なのかホンダさん!? 

明らかに“前のめり”になって浮き足立っているアラフォーを、ちょっとカモりにきてるんじゃないのか!?

そんな失礼な事も頭の中に浮かびながら…結局付属品は、バイクビギナーである私の納車直後の立ちゴケ被害防止の観点から、『エンジンガード』のみをお願いしただけなので、そのエンジンガードを10%割引してもらっただけ。

社外品のエンジンガード

「バイクって全然引いてくれないんだな…」と思いながらも、業界の当たり前が分からないので、店員さんの言うがまま。

メーカー保証の延長サービスやメンテナンスパックにも加入した。

欲しかったものとこんなにもあっさりと出会ってしまうと、人間誰しも疑い深くなってしまう…。

もしかしたら、こうして私が購入した直後、排ガス規制に適合した最新のGB350改が発表&発売され、現行モデルの中古価格高騰が終わるかもしれない。

実は確保が困難とか在庫不足っていうのはフェイクで、私みたいな客をカモにするための謳い文句かもしれない。

もしそうなれば、私はメーカーさんにいい感じに踊らされたただのピエロ。

などと、やけにネガティブな思考に陥りながら…

それでも先に述べた通り一目見た時から大好きだったGB350を、この時期に新車が定価で買えるなら万々歳だと思い、契約書にしっかりと捺印した後ホンダドリームを後にした。

交渉(懺悔)

言うまでもなく私は、この契りを我が家の財務大臣の許可なく交わしていた。

そのため、見出しの『交渉』という文字のふりがなは『ざんげ』と読む。

さて、大臣のご帰宅後、私は恐る恐る本日の出来事を誠心誠意、丁寧に報告すると、

「えーーーーっ!?」

という声が家中に轟く(当然)。

もちろん家計からお金を捻出してくれという事ではなく、なけなしの私のお小遣いから毎月コツコツと返済する旨を伝えた上で、融資のお願いをした。

融資決定か否か前に、大臣からはこのようなお言葉を頂戴した。

「何故一度家に持ち帰って検討出来ないのか?」

「何故事前に相談出来ないのか?」

「何故グッと堪えることが出来なかったのか?」

「何故…何故…何故……???」

と、このような至極真っ当な有難いお言葉だ。

当然だ。免許も持ってないどころか教習所に通い始めてもいないのに、バイク屋に行って勝手に運命の出会いを感じ、勝手に契りを交わして帰ってくる…。

そんな不届き者を野放しにして置くわけにはいかない。

大臣には大臣の仕事があるのだ。

私に許された数少ないボキャブラリーは

「はい」と「すみません」と「ごめんなさい」だった事は、想像に容易いはずだ。

後々客観的に振り返ると、まるで中学生が親に叱られているような光景だったに違いない。

そんな中学生レベルの私の軽率な行動に対し、呆れつつも愛のある説法をしてくれたうちの財務大臣には心からの感謝しかない。

そして財務大臣は熟慮の末、私に融資を決定してくれたのだ。

さぁ、我がGBちゃんよ!条件は整った!!

早く我が家にこいこい。笑

余談

バイク屋に行くと、『売約済』と貼られたバイク達がズラリと並んでいる。

それらの中には、私と同じように軽率な行動により家庭内を震撼させた者も少なからずいるだろう。

そんなおバカさん達にここまで愛情と親しみを感じた事が、これまで私の人生にあっただろうか…

何を隠そう、私もそんなおバカさんのうちの一人なのだから。笑

人間、何歳になってもバカはバカのままだ。

そんな自分のバカさには呆れる。しかしそれと同時に誇らしくも思う。何歳になってもいつだって『ワクワク』を求めているバカな自分を。

死ぬまでワクワクを求め続けていきたいものだ。

条件

ただし大臣からの条件は、初期費用の可能な限りの削減。つまりメーカー保証延長とメンテナンスパックの解約だった。

HONDA 延長保証制度について 公式HPより

ちなみにメーカー保証延長は2年で¥17300、メンテナンスパックは5回のメンテ+車検の、計6回で¥77700である。

私もこれらの保証やパックの必要性については懐疑的であった。

素人の私としては「より高いレベルの安心を手にした上で、愛車に乗れるなら…」と考えて、これらの保証を付けた訳だが、そこは大臣。ご自身のお父上がバイクに相当詳しいとあって速攻お父上に連絡。

状況を説明したところ、お父上は保証やメンテについて…

「そんなもん、ぜーんぜん要らん!」

「メンテナンスなんか俺がしたる!」

と仰っていたようで、心強い後ろ盾を得た。

(あくまで私の場合、身内に相当バイクに詳しい人がいたから成立した話であって、個人によって価値観には違いがありますので、延長保証やメンテナンスをオススメしないという意図ではありません。)

しかしここで問題が。

既に手付金を支払い契約を済ませていたため、その契約完了後の条件の変更が可能かどうかという事だ。

私はむさぼるようにネット上を検索をした。

いくつかの記事で「保証やパックの解約は出来る。」との内容を見て安心したのだが、中には『10%のキャンセル料が発生した』との記述もあったため、多少不安になった。

翌日にホンダドリームさんに電話で確認してみると、いともアッサリと「分かりました!じゃあ保証プランとメンテナンスパックは外しておきますね!」との事。

聞くと「プランの調整は車体が入庫されて整備し始める前なら可能」との事。

ただ、一度契約すると契約自体のキャンセルは出来ないとの事。それについては契約当日に何度も聞いていた事だ。

今週はバタバタするので週を跨いでまたホンダドリームさんへ伺う手筈となった。

ちなみに私はその際、保証やメンテを外す代わりに、こっそりETCの取り付けをお願いしようと画策している。。さて、結果や如何に!?

※このエピソードは随時更新されていきます。※

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